2025高齢者体操指導者養成セミナーの様子
今年も地域に根ざす高齢者の健康づくり事業が開催されました。今年は三浦保愛基金の助成を受けての開催。コロナ禍の2年間を除き、毎年恒例開催。今年も多くの受講生の参加がありました。
事業の内容について
この事業の中身は大きく分けて2つの事業で成り立っています。
毎年松山で開催している高齢者体操指導者養成セミナー。全国的にも人気の講師をお招きし、現場で役立つ内容のセミナーを開催している。コロナ禍を経て、高齢者のフレイル等の問題が出ている今、地域リーダーの育成やフォローアップが重要となっている
上記の高齢者体操指導者セミナーに松山まで来て参加してくださいる方は、健康づくりに従事している方か非常に意識の高い地域リーダーの方であるが、草の根的に地域のサロン等で活動してくださるリーダー育成は松山開催では非常に難しく浸透しない。
そこで、地域に出向き、その地域の特色に根ざした内容で今年から新たな取り組みとして地域リーダー育成を実施
高齢者体操指導者養成セミナーの様子
以前は5回シリーズで開催していた高齢者体操指導者養成セミナーであるが、コロナ禍以降は3回しリーズで松山地区で開催している。先日3回目のセミナーが終了したところである。
第1回 9月29日

渡邊誠治先生
「足の病気と転倒予防について」というテーマで開催。股関節や膝関節のセミナーは多いけれど「足」というと今までになく、忘れられがち。しかし、一般の聴講生の参加も大変多く、シニア世代に切実な問題なのだと実感。大変わかりやすい講義と、実施しやすい実技もご紹介いただいて、受講生も大満足のセミナーであった。

片山昭彦先生
「参加者とつくる健康運動教室」というテーマで開催。片山先生の講座は、大学教授とは良い意味で思えない現場に即した内容で、受講生に大変人気の講座である。先生の明るいキャラクターもさることながら、実技の内容もとても楽しいものが多く、受講生の現場もきっととても楽しい運動教室になることだと思う。
第2回 10月27日

尾陰由美子先生
「口腔機能や消化吸収に関わる内臓と動きの関係」というとても興味深いテーマで開催。尾陰先生といえば名前を知らない運動指導者はもぐり!な全国的にも大人気の先生!。今回も普段は忘れている「内臓」を意識した運動指導の方法を伝授いただいた。特に姿勢の改善に繋がる内臓を意識した運動指導法は現場で大変注目度が高かった。
芝亜紀先生
「現場で使える!楽しい高齢者体操あれこれ」というテーマで開催。昨年度、運動指導のプロでなくても現場で即使える楽しい実技を多くご紹介した講座が大好評だったため、今年もその続編で開催。運動指導が本業でなくても、面白い人間がリーダーでなくても、現場が楽しくなるような実技をたくさんご紹介した。
第3回 1月19日

武智政公先生
「いつまでもしっかり歩くために 股関節編」というテーマで開催。理学療法士会から今年も武智先生をお招きしました。今回は股関節というテーマに集中しての開催。セミナー終了後の質問者の列からも、先生の講座の素晴らしさと参加者の皆さんの熱心さが伝わります。実技もたくさん伝授していただきました。

前田郁先生
「変わりゆく地域高齢者健康づくりの現場」というテーマで昨年に引き続き前田先生にお越しいただきました。毎日現場で指導している先生の実技内容は、本当に机上の空論というか教科書に載っているような内容ではなく、本当に高齢者の現状を少しでも改善していくような内容で、受講生も真剣そのものでした。
この愛媛県高齢者体操指導者養成セミナーは、毎年開催されます。健康運動指導士・健康運動実践指導者の登録単位認定セミナーとしても実施していますので、ぜひ毎年このHPかFacebookをフォローしていただき、ご参加ください。